東日本大震災から14年

東日本大震災から14年。
改めて犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げると共に、被災された方、大切な方を亡くされた遺族の皆様にお悔やみ申しあげます。

私は当時、内陸にあるテレビ局で担当させて貰っていた情報番組の生放送に向けてリハーサルをしていました。
あの日に経験した恐ろしい揺れ、地面が割れていくようなけたたましい音。内陸でさえまるで恐ろしい悪夢の中にいるような当時の感覚、忘れられません。
美しい三陸沿岸のまちに居た皆様が、どんなに怖い想いをされたか、想像するだけで心が苦しいです。

取材を続けていき、震災遺族や被災された方々にお会いする度、被災したまちの中で誰かの生きた証を見つける度に、あの日が無ければ、震災が起きなければ良かったのにと悲しい気持ちになりました。

その思いは変わりませんが、取材を通して出会った方々から渡して頂いたメッセージのバトンを、自然の恐ろしさを甘くみないこと、命を守ることをこれからも伝えていく走者の一人として繋いでいきます。今の小学生は東日本大震災を経験していないのですね、311を知らない世代がこれから増えていきます。
自分が見聞きしたことを自分の言葉で、大切にわかりやすく伝えていきたい、そう思います。

写真は、岩手県大槌町の吉里吉里(きりきり)の海。
震災の講演で呼んで頂きお世話になった際、海が美しくて車窓から思わず撮った写真。「ひょっこりひょうたん島」のモデルにもなったといわれる蓬莱島(ほうらいじま)が写っています。
魅力一杯の三陸のまち、また遊びに行きたいです。